「陰火」 太宰 治


おれはいまに大作家になるのであるから、この小説もこののち百年は世の中にのこるのだ。するとお前は、この小説とともに百年のちまで嘘つきとして世にうたはれるであらう、と妻をおどかした。

「誕生」「紙の鶴」「水車」「尼」の4遍から成るが、「尼」は間の抜けた如来が登場するなどコミカルさがあり、少し違う感じの印象を受けた。「紙の鶴」では苦しみから逃れるため終始何かで気を紛らわそうとする様子がいじらしい。

「陰火」
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